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ご報告

12月12日、バルバロッサ号が亡くなりました。
バル1
11日朝、放牧地で座り込んでいるバルバロッサを発見。スタッフが立たせようとしましたが、何度チャレンジしても座ったまま立ち上がらない、という状態でした。

すぐに検温。体温が低かったため、ありったけの毛布と馬着で保温をし、補液(点滴)を始めました。
四肢とも腫れはなく、私たちが動かせば正常に動く。骨折などのケガが原因ではないようでした。
ボロも2ヶ所にあり、疝痛でもないよう。
座ったままでしたが、食欲はあり、自分の飼いをものすごい勢いで食べていました。
獣医さんの到着まで、飼いおけを支えながら一緒に待っていた私は、怪獣みたいにものすごい力でがっついて食べるバルを見て”これなら大丈夫。体温が上がり、気力が回復すれば、自分で立ち上がってくれるだろう”と思っていました。
しばらくして獣医さんが到着。強心剤を投与し、再度立たせようとしましたがバルは立ち上がろうとしませんでした。

馬が立ち上がれない、それは死を意味します。
(500kgの巨体が横なったままでいると、自らの重みで内臓が壊死してしまいます)

助ける方法はもう一つ。ベルガーの時のようにトラクターで吊り上げ、立たせることでした。
トラクターの準備を整え、バルの身体の向きを変え、吊起帯やロープを身体の下に入れる。痺れているであろう肢などをマッサージして・・皆が怒鳴るような声で指示を出し合い、必要以外の言葉はなかったけれど、どうかお願い立って!と祈るような気持ちは一緒だったと思います。

吊起帯で馬を吊り上げることは、帯やロープの位置が少しでもズレてしまうと馬を苦しませてしまうことになるし、トラクターの下に潜り込み、馬体を支える人間も危険を伴うとても緊張する作業です。
吊り上げたバルを四肢がギリギリ地面に着く高さにゆっくりと降ろします。
でも、バルはロープにもたれかかるばかりで、自分で立とうとしません。前後どちらかの肢が地面にキッチリと着いても、反対側はもたれたまま。肢を伸ばして下で支えても同じ。
私たちが声を張り上げて気合を入れようとしても、バルは無気力のまま。そんな感じでした。
これ以上は馬体に負担がかかってしまう・・再びバルを地面に降ろしました。

バルを厩舎に運ぶことに決め、夕方もう一度獣医さんに来ていただいて、強心剤を投与することにしました。

これが最後のチャンス。でも絶対に諦めたくない!!
獣医さんが来られてから補液と共に強心剤を投与。この日の獣医さんは今回始めてお願いする獣医さんでした。先生も大学で馬術部に所属されていたそうで、馬がかわいい、助けたいと思う気持ちは私たちにも伝わってきました。
強心剤が効いてくる時間を見て再度チャレンジしました。今度は獣医さんも一緒に。
でもやはり、バル自身に立とうとする気持ちも気力もないようでした。
大切な命を目の前に、どうしてあげることも出来ないくやしさ。
身体の向きは変えていたけれど、バルの呼吸は荒く、衰弱している。この状態から、改善することはないだろう・・・
悲しいけれど、それは誰が見ても明らかでした。

バルの馬主さんはこのときすでに飛行機を手配し、神奈川県からトラストへ向ってくださっていました。
午後9時過ぎに馬主さんが到着。
日付が変わった12月12日午前1:32分、安楽死の薬を投与しました。

前日の検温は異常なし。朝飼も残さず食べて、夕飼は他の馬を威嚇し追い払って食べていた。馬体チェックでも異常は見られなかった。前日は雨だったが、震えている馬がいないことを確認している。
前日夕方まで元気に過ごしていたバルが、朝もう立ち上がれないほど悪くなっている。その原因は何なのか。
バルが座っていた場所、馬体を見ても原因が分からない。疑問はたくさん浮かぶけれど、そうだと思えるものは見つかりませんでした。
バルが亡くなったのは土曜日の早朝。月曜日なら宮崎大学が引き受けてくださるということになり、ドライアイスを用意してその時を待ちました。
しかし火曜日の大学からの回答は『いたみがひどく、解剖が出来なかった。病理診断も不可能だった』というものでした。
バルの死につながったその原因を知ることは、私たちの、そして馬主さんの願いでした。この結果は本当に残念。
それでも、バルの死から学んだこと、改めて感じることは多かった。
私たちは学んだことを、これからに必ず活かしていくことを馬主さんにお約束しました。
バル3
ちょっととぼけた表情が可愛い馬だなというのが最初の印象。
でも群れで中位置をキープして、外での暮らしを覚えたバルは最近ちょっと締まった顔になったなと思っていました。

突然のお別れはとても寂しかった。短かったけれど、バルはトラストへ来て良かったと思ってくれているだろうか。
どうかそうでありますように。
バル君、トラストに来てくれてありがとう。

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バルバロッサはNHKニュースの特集のときに,
紹介されていた馬ですよね。
まだホーストラストに来て間もないのに…。

馬主さんおよびホーストラストの皆さんに見守られて
最期の時を迎えられたのは,せめてもの救いでしょうか。

これからさらに寒い日が続くと思いますが,
馬とスタッフの皆さんのご健康を遠くの街から
お祈りしています。

バルの冥福を祈る

バルは家内がスポンサーのばぁばと同じ芦毛で、鼻先の感じも似ていて、トラストHPを見ながら良く話をしていました。
動物は自分の死期が迫ると分かるそうで、最後を皆で一生懸命支えてもらえて、バルは喜んでいると思います。
ホーストラストのコンセプトである「自然界で暮らすのと同じような環境でその余生を送らせる」ことから、馬の最後を見送るのが大きな使命であり、大変辛い死に対面することになりますが、とても大切なことだと思います。スタッフの方々の心身の健康をお祈りします。

ご冥福お祈りいたします

生きとし生けるものの宿命とはいえ、別れは非常につらいものです。
私も鹿児島という離れた場所に最後は会えないかもと覚悟を決めて、馬を預けました。

馬主さんも親としてできる限りのことをしてやりたいという気持ち、
また、苦しい思いや痛い思いをさせたくない気持ちなどなどその心中を察すると
他人事とは思えずにいます。

葦毛に紫の無口…その雄姿を心に刻みながら、今はただバルバロッサ号のご冥福をお祈りするばかりです。

〜バル君へ〜
ゆっくり休んで遠い空から、みんなを見守っていてね。

 


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バルへのコメントありがとうございます。

バルを永眠させて3ヶ月。
遠い昔のような、こないだのことのような・・・です。
悔しさは、過ぎる時間とともに増えていきます。

NHKのインタビューでは、みんなにみとられて幸せなんじゃないかな・・・と言いましたが、理想と現実の違いはここにもありました。残念です。
期待しすぎた自分の責任です・・・。

安楽死とはいえない投薬からの時間のかかりよう、解剖できずに封印された原因。私への宿題はたくさん残っています。

同じような悔しい思いをしてほしくないとの思いでいっぱいです。
遠いけど逢いにいこう!
遠慮せず聞きたいことは聞いておこう!
気づいたことは確認しよう!
他にもここには書けない気持ちがいっぱいです。
いつかどこかで馬を家族にされる方、されてる方、馬とかかわる方に伝えていけたらと思っています。馬を愛する方と語り合えたらとも・・・。

バルへのコメントを下さりありがとうございます。全てのコメントがみれないのが残念ですが。ささいなコメントに本当に救われます。
こんなに時間がたってからのお礼で申し訳ございません。
しかし、私には3ヶ月しかまだたっていないのです。
本当にありがとうございます。







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